GJDホテル
ソウル市内北部に計画された全29室のホテルです。
計画地は比較的雑然とした環境にあり、客室から眺望を楽しむような計画にはなりえませんでした。一方で想定される客室単価から、高級ホテルとしての佇まいを実現することも必要と考えられ、内外を完全に隔てるのではなく、ひっそりとつながっているような外皮のあり方を目指しました。
レンガタイルに覆われた外壁に櫛状の隙間をつくり、その隙間にメッシュを張り、垂直緑化を行うことで外皮を構成しました。客室からも外部からも楽しむことのできる緑化面は、内外をゆるやかに仕切るレースのカーテンのようでもあります。