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南葉山デュオ

西に広がる相模湾とその向こうに伊豆半島や富士山を見下ろす高台の頂上近くに分譲を目的に建設された2棟の週末住宅です。
2棟はバラバラの角度で配置された高さ10メートル弱の13枚の壁で構成されています。壁と壁の間はすべてガラスの開口部となっているため、それぞれの壁が独立した存在に見えます。壁の長さや角度に明快な規則性がないため、人の立ち位置が変わると壁そのものと壁の間から見える風景がダイナミックに変化していきます。
壁とともに変化していく風景の中では、壁もまた風景の一部のように感じられます。その空間体験は、この場所が持っている風景の魅力をそのまま住宅内部に引き込んだものと言うことができます。周囲の海や山に対して開き、2棟間や隣家に対しては閉じる配慮をしながらも、開く閉じるという単純な図式に収まらない空間がこの場所にふさわしいと考えました。

CATEGORIES

HOUSE, HOUSING COMPLEX

LOCATION

神奈川県横須賀市

YEAR

2010

COLLABORATOR

大野博史/オーノJAPAN